革マテリアル
一言で革といっても世の動物を数えるときりがないほどいろんな種類の皮が存在しています。その皮を『なめし』という防腐、柔軟効果を与える加工法をへて染色や仕上げをし、やっと一枚の革から製品に取り組めます。そのなめし、加工、仕上げの種類もそれぞれ方法があるので一般的にも何万種類という革が存在することになります。
そこで24Kで使用している革を紹介します。
24Kでは主にドイツ、イタリアの牛ヌメ革をつかっています。
ヌメ革はなめしの工程の中で天然の植物の樹皮や葉からとれるタンニン(渋)を使用したなめし法で、大昔に発見されて革に耐久性をもたせたきっかけのなめし法です。現在多く使われているのが、クロムなめしといって鉱物を取り入れることでもっと柔軟性、伸縮性、耐水性、染色性に富んでいるものなんですが、あえて革の本来の良さを感じていただきたく、堅牢で伸縮性が低く、摩擦に強い渋でなめした革をつかっています。

着色していない生成りのヌメ革は使い込むほどに濃いあめいろになっていきます。きれいに使いたい方は初めに日光浴をして、少し色をつけてから使用することをおすすめします。日に当てることで保護膜をつくり、汚れが付きにくくなります。お手入れは表面がかさついてきたり、傷が目立つようになってきたらヌメ革用のオイルやクリームでなじませてあげてください。このヨーロッパ伝統のヌメ革もなめし職人が減っているため、現在は大変貴重なものになっています。
今回は子羊の毛皮も取り入れてみました。
羊の毛皮のなかでも、生後一年以内の革はキメが細かく、しっとりしていて、巻き毛(ウール)が細かいのが特徴です。この手触りは触ってみる価値ありです!この子羊の革は北海道、白糠町で羊牧場をしていらっしゃる武藤さんからわけていただいたもので、生まれてすぐに死んでしまった子羊を活用したものなんです。なので本当にわずかしかとれないものです。
北米産まれの鹿がほとんどですが、ディア(エルク)スキンと呼ばれるシカ革は軽くてやわらかく、水や摩擦に強く、丈夫なのが特徴です。また、革のなかでももっとも細かい繊維を有しているため、通気性、親水性、伸縮性があり、日本古来から武具などに使用されてきました。現在は高級手袋やガラス拭きなどに多く使用されています。牛革とはまた違う革のしっとりとした風合いを感じていただきたいです。
革は同じなめし法でもそのときの気候や動物の産地、年齢、性別、部分などによっても一枚一枚が個性のあるもので、同じものは存在しません。みなさんがつかっていただいてまた個性になります。モノに対する愛着を一番に感じられるものづくりをめざしています。